シャインエステートでは住之江区社会福祉協議会の「人と家の見守り活動支援センター」と協定を結び、住之江区内の空家対策に取り組んでおります。
※当事業は2022年3月末を持って終了しましたが、引き続き空家の売却や活用に関してのご相談はお気軽にお寄せください。
最近は少子高齢化に伴い住之江区に限らず色々な場所で空家の増加と、それに伴う問題が増えています。
今回はそんな空家問題にフォーカスをあて、当店が実際に体験したり、ご相談を受けた空家トラブルをご紹介します。
目次
室内が糞尿まみれの地獄絵図
まずは当店が買取をした中古物件での出来事をご紹介します。
住之江区粉浜西にある築古の連棟物件(テラスハウス)で、残置物等全てそのままの状態でお取引させていただきました。
本物件はお取引前の1年間程度、空家の状態であったそうです。
初めて現地訪問し状態を確認させていただいたところ、裏口側のガラスが割れていて、室内は野良猫か何かの糞尿にまみれている状態、
お風呂場の前には血痕が有ったり、お風呂場自体もひび割れが有ったり、トイレは汚物まみれの上、残置物も数多くあり
床も腐って抜けていたり歩くだけでもなかなかスリリングだったのを覚えています。
それなりにインパクトのある物件でした。動産物撤去の提案をしましたが売主様に断られて、そのままの状態で販売をしましたが、
内覧に来る方は外からその状態を見て入る事すらしませんでした。
売主様もお困りの様でしたので、当店が買取をさせてもらい【何度も嘔吐しながら】片付けて、その後無事に販売することが出来ました。
外壁がはがれて警察に通報された件
こちらは住之江区粉浜にある物件で、築古連棟の端家(一番端っこの物件)です。
所有者様はずいぶん前から本物件には住まれておらず、現地に足を運ぶこともほとんどない状態でした。
経年劣化により外壁が剥がれ落ち、瓦礫が路上やお隣のお家に散乱してしまうような状況で、警察、区役所経由で所有者様へと苦情が入りました。
お隣の住宅が分譲される際に、本物件の買取打診があったそうですがその際は、売却を考えておらず見送られたそうです。
そして現在お隣は既に販売が終わっているので、1件だけだと以前に提示されたご金額での売却が難しい状態となっています。
当店でも高額売却のルートを模索していますが、現実的に難しくいわゆる「あの時に売却していれば!」という状況です。
排水管の破損が原因で前道が地盤沈下、からの売却額700万円ダウン
こちらは住吉区遠里小野のRC造・木造混構造物件でのお話です。
昭和50年代に多く見られた1階部分がコンクリートガレージで、玄関は階段を上がった2階からで、2階からは木造住宅という構造です。
本物件は1年程度空家になっていた物件で、おそらくお住まいの時から配管が割れており
物件と道路の間の砂を一緒に下水道に流す事で、前の道が数年がかりで徐々に陥没していき、
最終的には前面道路とガレージ入口との間に10㎝程度の隙間ができた状態になっていました。
空家になり排水管を使用しなくなっても、すでにある隙間から雨が入りどんどん砂が流されて酷くなりました。
このままにしておくと、前面道路全体が陥没して穴が開いて道路所有者全員で補修をする事になってしまう案件でした。
この状態で売却となったのですが、当初は売主様が一括査定サイトを利用して査定額の1,280万円で販売されました。
しかし、媒介業者が道路陥没の件を把握しておらず、交渉の結果最終的には580万で当店が買取致しました。
そもそも一括査定サイトを利用した際に、業者から提示された販売価格が高かったこと、物件状況の確認が不十分だったことがこの価格差の原因です。
本物件は陥没の隙間が大きくなる前に売却できれば、もう少し価格の低下を抑えられた可能性があります。
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【不動産売却】一括査定サイトのデメリット ~高額査定に潜む罠~
当店に来店された客様から言われた「一括査定より売却見積もりがかなり安いですね」という言葉。 この言葉に対してちょっとやりきれない思いがあったので 今回は「不動産売却の一括査定サイト」に対してシャインエ ...
リフォーム済マンションに雀の死骸が散乱
堺市堺区の駅近マンションを当店で買取リフォームした際のお話です。
ほとんどのリフォームが終了し、最終的な手直しをしている最中の出来事です。
休日に家でYouTubeを見ている時に、リフォーム業者からこんな連絡がありました。
業者「今堺区のマンション来てるんですけど、窓開けっ放しにしてたりしてないですよね?」
担当「まさか、そんなわけないですよ。今月入ってから行ってないですよ」
業者「あの・・・部屋の中で雀が死んでます。3羽」
担当「は?・・・」
業者「多分しばらく暴れてたみたいで、クロスとか床いろんな場所が糞まみれです」
担当「え!!!??ホンマですか?そんなことあるの!?」
という驚愕のやり取りの後、実際に現地を見に行くと先の電話の通り雀の死骸と汚れた室内。
結局雀は5羽見つかりました、かわいそうに。
こちらの原因はエアコンホースを室外へ出す穴から、雀が室内に侵入したと思われます。
知り合いの不動産屋に聞いてみても、リフォーム済の物件を雀に荒らされたという方はいませんでした。
これ以降は空気口以外の大きな穴はふさぐようにしています。
しかしエアコンホースの穴がそのままの状態の物件は、少なくないと思いますので注意が必要です。
玄関開けたら即水漏れ
こちらは東住吉区山坂にあるマンションを当店で買取リフォームした際のお話です。
リフォームが終了したと連絡が有ったので、確認に行きました。
ドアの前まで行くと、ドアの下から濡れたような跡が廊下の排水溝まで伸びていました。
???とドアを開けたらビックリ!天井の壁紙が半分めくれて垂れ下がっていました。しかし、それだけではありませんでした。
キッチン・和室・トイレ全てが水浸し!!
原因は1階上の方のお風呂からの水漏れでした。折角全て新調したのに…。
結局上の方の火災保険でもう一度リフォームをやり直して販売しました。
再リフォームによる機会損失や管理費等は補償して貰えませんでした。空家で気付かなかったら補償内容も変わってた案件でした。
空家にしてたら火事になった
こちらは住之江区北加賀屋の木造物件でのお話です。お母様がお住いの家でしたが、痴ほう症で施設へ入所されました。
その後、空家状態のお家が火事になったお話です。お隣さんからの延焼で2階部分が無くなっていました。
事前に「ドアが有ります」と聞いていたので、酷い火事では無かったんだなと思って行きましたが、現地に着くと驚愕。
「いや、確かにドアあるけど2階から上ないやん!」
2階から屋根までありませんでした。猫が出入りしてました。
リフォームでは無理ですので、建て替え…となるはずですが、前面道路が建築基準法上の道路ではないため再建築不可!!!
今回の依頼者様は施設から本物件に戻られる予定はなかったそうですので、早めに販売していれば売却できた物件でした。
老朽化の為近隣・市から苦情
こちらは松原市阿保の木造物件でのお話です。
数年間空家で物件玄関まで幅約70cm奥行12mの通路になっている再建築不可物件。
しかも建物は未登記、松原市に申請もせずに勝手に建てたであろうこの物件。
この物件もお隣が新築分譲された時に売却の話が有ったとの事。その時は賃貸で貸していたので売却せず。
しかし、賃借人が出て行き数年。空家になったこの家からの植物やゴミなどの苦情や放火の危険性もあり持ち主に話が。
この物件は玄関まで幅約70cm奥行12mの通路、しかも前面道路狭い物件。リフォームも解体も倍以上の金額になります。
お隣が新築分譲された時に売却しておけば良かったのに、今となっては思いっきりお金を使わないと手放せません…。
空家トラブルを避けるためには
今回は空家の状態で不動産を放置したことで実際に起こったトラブルをご紹介しました。
この記事を読んでると、不動産屋が不安を煽るために大げさに書いてると思われるでしょう。
しかしそんな事ないやろうって事が起こるのが、不動産業の不思議なところです。
不動産屋が所有して販売するまでの期間だけでも、このようなトラブルが起こっています。
長期間にわたり、メンテナンスしない空き家を所有するだけではトラブルに見舞われる危険性が高まります。
今回のようなトラブルに遭う前に、空家の売却や賃貸運営などで活用することをおすすめします。
シャインエステートでは空家売却や活用法などのご相談を受け付けております。
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