【9年トイプードル飼育】ドッグフード10銘柄以上試した結論|シュプレモ+ワイルドレシピのミックス術
【9年トイプードル飼育】
ドッグフード10銘柄以上試した結論
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🐕 はじめに:この記事を書いた理由
うちはトイプードルを9年飼っています。
子犬で迎えてから今、シニア入り口の9歳。
その9年で、10銘柄以上のドッグフードを試してきました。
中には「ペッて吐き出されたフード」もあれば、「勢いよく食べたけど高すぎてリピート無理」だったフードも、「広告で買ったけど周りから不評だったフード」もあります。
ネットでドッグフード比較を検索しても、実際に9年同じ犬で試した記事って意外と少ないんですよね。
この記事は、9年間うちの子で実際に試して、合った・合わなかったをリアルに書いていきます。
これからトイプードルを迎える方、フード選びで迷っている飼い主さんの参考になれば嬉しいです。
🏆 第1章:結論|今のメインローテはこれです
先に答えから書きます。
うちが9年かけて辿り着いたメインローテはこの組み合わせです。
(ほぼ毎日2種混合)
+ 時々 PETKIND(ペットカインド)
シュプレモとワイルドレシピはどちらもニュートロ社(米国マース傘下)の姉妹ブランド。
同じ思想で作られている2シリーズを混ぜることで、栄養の偏りを減らしつつ味変になります。
そこに時々、カナダ製グレインフリーのPETKINDを加える。
PETKINDは草食動物の胃(グリーントライプ)を主原料にしていて、シュプレモ系では取りにくい栄養を補える感覚です。
「シュプレモは知ってる、ワイルドレシピも知ってる、でも同じ会社だって知らなかった」という人も多いはず。
この2シリーズミックスは、知る人ぞ知る上級者ローテです。
📅 第2章:年齢別フード履歴9年分
ここからは、9年でどう推移してきたかの履歴です。
🍼 子犬期(〜1歳)
メイン:シュプレモ 子犬用 / 並行:ワイルドレシピ 子犬用
🐕 成犬期(1〜7歳)
メイン:シュプレモ 成犬用 / 並行:ワイルドレシピ 成犬用 / 時々PETKIND(常に混合・単体なし)
🐩 シニア期(8歳〜現在)
メイン:シュプレモ シニア用 / 並行:ニュートロ ナチュラルチョイス シニア用(混合中)
子犬期(〜1歳)
子犬期はとにかく「食べてくれるか」が最大の関心事でした。
シュプレモ子犬用とワイルドレシピ子犬用、両方試して、両方食べてくれたので最初から2種混合でスタート。
子犬期は消化器官がまだ未発達なので、いきなり高タンパク・グレインフリーに振らずに、バランス重視のスタンダード系から始めて正解だったと感じています。
成犬期(1〜7歳)
ここが一番長い時期で、色々試した時期でもあります。
基本はメイン=シュプレモにして、そこにワイルドレシピやPETKINDを混ぜる運用。
PETKINDは4〜5種類のラインナップがあるので、順番に買い回していました。
1袋900gサイズを、だいたい月に1袋ペースで混ぜていく感じです。
全体に対するPETKINDの割合はおおよそ2〜3割くらいでした。
途中、「もっと良いフード無いかな?」と試した銘柄が複数ありますが、結局このローテに戻ってきました(後述)。
シニア期(8歳〜現在)
8歳でシニア用に切り替えました。
シュプレモのシニア用 + ニュートロのナチュラルチョイス シニア用を混合中です。
シニア期はカロリー控えめ・関節サポート成分が入っているフードが増えますが、急に切り替えるとお腹を崩すので、1〜2週間かけて移行しました。
❌ 第3章:食べなかったフード3つ(うちの子の場合)
ここからが、レビュー記事として一番大事なところ。
「合わなかった話」こそ、これから買う人にとって本当の参考情報です。
❌ ファーストチョイス(ペッて吐き出された)
近所のお店で買って、ワクワクして器に入れたらペッて吐き出されました。
何粒か食べてはくれたものの、明らかに気が進まない様子でした。
うちの子の好みに合わなかっただけで、合う子もたくさんいると思います。
ただ、「うちは合わなかった」事実だけ書いておきます。
❌ サイエンス・ダイエット 小粒(食べなかった)
獣医師界隈でも知名度が高いサイエンス・ダイエット。
小粒タイプを買ったのですが、ほぼ手をつけてくれませんでした。
これも個体差だと思います。
他のサイズや別ラインだと食べた可能性もあるので、合わなかったのは「うちの子 × このバリエーション」のセット、ということだと思います。
❌ プロマネージ(食べなかった)
これも食いつきがイマイチで、最後まで食べきれませんでした。
3銘柄に共通すること:プレミアム系ではなくスタンダード〜ミドルレンジで、価格的には買いやすかったのに、うちの子の口には合わなかったという結果。
💸 第4章:高すぎてリピートできなかった2つ
「食いつきは抜群だったのに、財布的に無理だった」フードもあります。
💸 アカナ/オリジン
カナダ生まれの超高級プレミアムフード、アカナとオリジン。
両方とも勢いよく食べてくれて、食いつきは10銘柄中ベスト3に入ります。
でも、1袋5,000円前後(容量によりますが)というのが現実問題としてキツい。
小型犬1頭でも、年間で考えるとフード代だけで数万円〜10万円コースになります。
うちはアカナを2回買って試した時点で「これは続けられない」と判断して、今はもうあげていません。
食いつきは抜群でしたが、9年続ける現実を考えると、家計と相談してシュプレモ+ワイルドレシピのローテに戻る選択をしました。
「プレミアムを試して合うか確かめたい」という気持ちはよく分かります。
うちのように1〜2袋試してみるだけでも、愛犬の好みは見えてきます。
📺 第5章:広告系・周囲評判△だった3つ
ネット広告やSNSで話題のフード、TVで見かけるフードも一通り試しました。
📺 モグワン
ネット広告でめちゃくちゃ見かけるモグワン。
うちの周りの飼い主さんに聞いても、「美味しそうに食べたけど別に劇的に変わらなかった」「定期購入の縛りがハードルだった」という声が多めでした。
うちも単発購入で1袋試しましたが、シュプレモ+ワイルドレシピを大きく上回る決定打は感じられず、リピートには至りませんでした。
定期購入を組まずに単発購入で試せたのは良かった点ですが、その分1袋あたりの単価は割高に感じました。
📺 アイムス
価格が安く、量販店でも手に入りやすいアイムス。
うちは試したことが無いので商品自体の評価はできませんが、購入を検討した時期に身近な飼い主さんから「うちには合わなかった」「リピートしていない」という話を複数聞いたため、他のフードを優先する判断をしました。
合うか合わないかは犬種・体質・年齢で大きく変わります。
うちが見送った経緯はあくまで参考程度に、気になる方は実際に少量から試して、ご自身の愛犬に合うかどうかを判断してください。
📺 BLUE(ブルーバッファロー)
成犬期に試して普通に食べてくれてた銘柄ですが、入手しづらくなったタイミングで自然と離脱。
今でも気にはなっています。
🥫 第6章:缶詰の使い方|うちは年3〜5回のご褒美用
うちは基本カリカリ(ドライフード)一本で9年やってきました。
缶詰は年に3〜5回くらいのご褒美用で、特別な日にだけ使います。
このスタイルには明確な理由が2つあります。
🦷 理由①:歯のため(カリカリ主義の最大の根拠)
カリカリ(ドライフード)は水分量が約10%と少なく、硬いため噛む回数が増えて唾液がよく分泌されると言われています。
唾液には口内をウォッシングする働きがあり、結果的にウェットフード(缶詰)よりは歯に食べカスが残りにくい傾向があるとされています。
実際、うちは9年カリカリ主体でやってきて、動物病院の定期検診で「歯石は大丈夫」と言われています。
ただ、これは毎日の積み重ね+個体差+運の要素もあると思っているので、「カリカリさえ食べれば歯石ゼロ」と安心するのは危険です。
調べてみると、犬の歯周病の現状は想像以上に深刻でした:
- 3歳以上の犬の約80%が歯周病またはその予備軍
- 歯周病になると、健康な犬に比べて翌年の傷病罹患率が1.4倍
- 心臓病が1.7倍、腎臓病が3.5倍にもなるというデータ
- 犬の口内はアルカリ性で歯周病菌が繁殖しやすい環境
参考:3歳以上の8割が歯周病?(日本ペットフード) / 犬の歯磨き方法(アニコム損保)
カリカリ+歯磨きが「正解」
カリカリだけで歯周病予防が完結するわけではありません。
獣医師の意見も「ドライフードだけでは歯周病予防に不十分。歯磨き併用がベスト」というのが一般的です。
犬の歯垢は3〜5日で歯石に変わると言われており、2〜3日に1回の歯磨きが理想とされています。
うちのリアル:完璧にはやれてません
正直に言うと、毎日歯磨きはできていません。
うちでやっているのは、指にはめるタイプの歯磨きグッズ(指サック型・フィンガーブラシ)を、たまーーーーに、というレベル。
歯ブラシを口に入れさせてくれない子も多いですが、指サック型なら口の中の感覚に近くて嫌がりにくいので、続けやすいです。
それでも「ゼロ」と「たまに」では大きな差があると思っていて、定期検診でも今のところ歯石はOKと言われています。
完璧主義になって続かないより、「できる範囲で・続けられる頻度で」が一番大事だと思います。
長期的なケアの一環として
「毎日のご飯」のところで歯のメリットも取れるのは、長期的に見て地味に効きます。
そこに歯磨きを足すという長期的なケアの一環として、シニア期に向けた健康を考えた選択肢のひとつだと思っています。
うちも完璧ではないけれど、カリカリ主食+指サック型でたまに歯磨き+定期検診の3点セットを9年続けてきて、今のところ大きなトラブル無し。
これが「日々の積み重ねが大事」という考え方だと思っています。
🍖 理由②:グルメ化を防ぐ(前の子で痛い経験あり)
実はうちは過去にもう1頭、犬を飼っていました。
その子に美味しい缶詰やトッピングを頻繁にあげていたら、どんどんグルメになって、最終的にカリカリを食べなくなってしまった経験があります。
缶詰は嗜好性が抜群に高いので、一度味を覚えると「カリカリつまらない」状態になりやすいんです。
そうなると、ご飯のたびに缶詰やトッピングを乗せないと食べなくなるという、飼い主にとっても犬にとっても辛い状況に。
今の子では同じ失敗をしないように、缶詰は「特別な日のご褒美」というポジションを9年崩していません。
結果、9歳になった今もカリカリの食いつきが落ちたことはほぼありません。
使うタイミング(うちのルール)
- 親戚の家に遊びに行く日
- 誕生日
- 動物病院の後(頑張ったご褒美)
- 季節の節目
使ってる銘柄
もうひとつ、DBF(デビフペット)の缶詰も使っています。国産・小型犬向けで、用途を変えて使い分けています。
🦴 番外編:日常のおやつは「豚耳」を年4〜5枚だけ
缶詰だけでなく、日常おやつとして豚耳もあげています。
こちらも頻度は年4〜5枚程度しかあげていません。
おやつは豚耳のみで、ジャーキーやボーロ・ガム類は基本的に使っていません。
銘柄:コーナン(ホームセンター)で売ってる1枚物豚耳
うちで使っているのは、ホームセンター(コーナン等)で売っている1枚物の豚耳。
スーパー・ペットショップ・ネット通販でも買えます。
選ぶときの基準は、1枚物のシンプルなもの=余計な調味料や添加物が少ないもの。
小分けされていない方が原料の状態が見えやすく、安心感があります。
使い方(うちのルール)
- 特別な日のご褒美として
- 親戚の家に行ったとき
特に大事にしているのが「親戚の家=嫌な場所じゃない、楽しい場所」と覚えてもらうための刷り込みです。
お留守番や慣れない環境を「嫌な思い出」にしないための、ちょっとした演出として豚耳が活躍してくれます。
豚耳の良いところ(噛む系おやつ)
調べてみると、豚耳には飼い主目線で良いポイントもあると紹介されています:
- コラーゲンを多く含むとされる(皮膚・毛艶・関節のサポートに関わる成分として一般的に紹介されています)
- カルシウムやビタミンEを含むとされる
- 噛むことによる天然ガム的な役割も期待されると紹介されている(カリカリ主義との相性◎)
※あくまでおやつであり、特定の健康効果を保証するものではありません。
なぜ年4〜5枚なのか(注意点)
良いところがある一方で、豚耳は注意点もしっかりあるおやつです:
- 脂質がとても多く、カロリーが高い
- 脂質の摂りすぎは膵臓に負担→膵炎のリスクがあると言われる
- 体に合わない子は嘔吐・下痢の症状が出ることも
- 小型犬は喉詰まりに注意(丸呑みしようとする子は特に)
- 安価品には添加剤・防腐剤が含まれている場合がある
獣医療系サイトでは、おやつ全体で1日の必要カロリーの10〜20%までが目安として紹介されています。
うちが年4〜5枚で抑えているのは、結果的にこの目安にも合致しています。
頻繁にあげるとカリカリの食いつきに影響しますし、膵炎・肥満・グルメ化のトリプルリスクを考えると、低頻度で続ける方が長期的に安心です。
「美味しいものは特別なときだけ」のポジションを9年崩さない方針は、缶詰も豚耳も同じ。
グルメ化させない徹底ぶりが、結果的に9年カリカリ主義を続けられた理由のひとつです。
試そうと思って見送ったもの:グリニーズプラス
歯磨きガムで人気のグリニーズプラスも、あげようかと考えたことがあります。
ただ、「良くないと聞いた」という情報を見かけて、結局あげていません。
調べ直してみると、過去に安全性が議論された経緯がある一方で、現在は強度や消化性が改良されているとの情報が見つかりました。
現在のグリニーズプラスは、米国の「VOHC(米国獣医口腔衛生協議会)認定」を受けた歯みがき専用ガムでもあります。
つまり、「絶対に危険」とも「100%安全」とも言い切れない、判断が分かれる商品です。
うちは「丸呑みしがち」「小型犬」という条件で、リスクを取らず様子見の見送りを選びました。
あげる場合は、手で持って一緒に・目を離さず・噛んで食べているか観察するのが安全とされています。
気になる方は、かかりつけの動物病院に聞いてから判断するのが一番安心です。
おやつや歯磨きガムを選ぶときは、「みんながあげているから」「広告で見たから」ではなく、自分で調べて納得したものを選ぶ姿勢を9年大事にしてきました。
🌍 第7章:知っておきたい「日本フードと海外フードの違い」
ここまでは「うちの子が食べた・食べなかった」という経験ベースで書いてきました。
ですが、9年飼ってきて一度は気になった疑問があります。
「同じドッグフードでも、なんで国産より海外産のほうが安心って言われるの?」
私自身、過去に「黄色◯号みたいな着色料って、海外フードの方が少ない気がする」と感じて調べたことがあります。
その時に知った事実を、攻撃的にならない範囲でシェアします。
飼い主が選ぶ目を持つ材料として、知っておいて損はない情報です。
ペットフード安全法(日本)の概要
日本では2009年6月から「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(通称:ペットフード安全法)が施行されています。
それ以前、日本にはペットフードに関する法律自体がありませんでした。
中国製ペットフードによるメラミン混入事故(2007年)をきっかけに整備されたものです。
日本と海外、何が違うのか
| 項目 | 日本 | アメリカ/ドイツ等 |
|---|---|---|
| 法律の位置づけ | 「家畜のエサ」の延長 | アメリカは「食品」と同じ枠 |
| 原料基準 | 家畜飼料と同等の最低レベル | ドイツは「人間の消費に適合する原料」を法律で義務化 |
| 4Dミート(後述)の扱い | 業者に一任 | 多くの国で禁止または使用制限 |
| 着色料 | 黄色4号・5号等のタール色素も使用可 | 英国食品基準庁(FSA)が自主規制を勧告 |
4Dミートとは
「4D」は、以下の頭文字を取った言葉です。
- Dead(屠殺以外の理由で死んだ動物)
- Diseased(病気を有する動物)
- Dying(死にかけの動物)
- Disabled(障害を有する動物)
つまり、人間の食品としては流通できない部位を指します。
日本のペットフード安全法には、4Dミートを「使ってはいけない」と明記する規定はなく、配合の判断は製造業者に委ねられているのが現状です。
一方、ドイツでは「人間の消費に適合するものでなければいけない」という法律があり、そもそも4Dミートが原料として成立しません。
EU全体としても食品基準に近い枠組みで管理されています。
着色料の話:黄色4号・5号って何?
ドッグフードのパッケージ裏を見ると、まれに「着色料(黄色4号、黄色5号)」と書かれていることがあります。
これらは「タール色素」と呼ばれる、石油を原料にした合成着色料です。
日本では厚生労働省指定の食品添加物として合法ですが、海外では扱いが異なります。
英国食品基準庁(FSA)は2008年、黄色4号・黄色5号・赤色40号・赤色102号を含む6種類のタール色素について、ADHD(注意欠陥多動性障害)との関連が疑われる研究結果を受けて、メーカーに自主規制を勧告しました。
参考:食品中の着色料について(大阪健康安全基盤研究所) / タートラジン - Wikipedia
ペットフードの粒の色は、本来の原料の色(茶色・ベージュ系)であれば自然です。
鮮やかなオレンジや赤・緑などが混じっているフードは、着色料の有無を一度確認してみてください。
じゃあ、国産フードは全部ダメなのか?
ここは大事なところですが、「国産=危険、海外=安全」と単純化するのは違います。
- 国産メーカーでも独自に高い基準を設けて、ヒューマングレード原料を使う商品はあります
- 海外フードでも、原産国・製造国・原料調達国がバラバラなことはあります
- 大事なのは「ブランド名で選ぶ」ではなく「原材料表示と製造方針を読む」習慣
私が9年やってきたリスクヘッジ
うちは結果的に、シュプレモ・ワイルドレシピ(ニュートロ社/米国マース傘下)+ PETKIND(カナダ製) の組み合わせに落ち着きました。
意識して海外メーカーに寄せていたわけではありません。
「うちの子が食べた・体調が安定した」を9年積んだ結果です。
ただ、振り返ると:
- ニュートロ社は ミートファースト製法(最初の原料に肉を使う)で、肉類はアメリカ国内の契約農場から仕入れ。酸化防止剤に天然成分(ローズマリー抽出物等)を使用
- PETKIND はカナダ食品検査庁(CFIA)認定原料を使用、人工防腐剤不使用
結果的に「自然と安全寄り」になっていたのかもしれません。
参考:ニュートロ製品のこだわりと種類について(PoshPet)
日々の積み重ね:食事は10年後の健康に関わる選択
獣医療の世界では「予防医療」という考え方があります。
病気になってから対応するより、日々の食事と生活で健康に配慮する方が、犬にとっても飼い主にとっても負担が少ないと言われています。
ドッグフードは1日2食、1年で730食、9年で6,570食です。
10年後・15歳になった時の健康は、今日のひと粒の積み重ねで作られていく、と考えています。
「ちょっと高いかな」と感じるフードでも、医療費・通院・ケア用品を考えると、長期的にはトントン以上の選択になるケースもあると言われています。
※ここでの内容は健康効果を保証するものではなく、あくまで「日々の選択肢を考える材料」としてお読みください。
飼い主が今日からできる5つのこと
- 原材料表示の最初の3つを見る(メイン原料がはっきりしているか)
- 「ミート」「肉副産物」「家禽ミール」等の曖昧表記が多すぎないか確認する
- 着色料(黄色4号・赤色40号など) が入っていないか裏面チェック
- 製造国と原料調達国を分けて確認する(製造国=最終加工地、原料調達国=肉や穀物の出所)
- 値段だけ・口コミだけで決めず、原料表示を1度は読む
このセクションの意図
ここで紹介した内容は、特定メーカーを攻撃する意図はありません。
日本国内のペットフードメーカーの中にも、独自基準で高品質を維持している会社はたくさんあります。
ただ、「輸入物=高い/国産=安い」というイメージだけで決めるのではなく、
法律・基準・原料表示を一度知った上で選ぶことが、大切な家族の健康を守る一番の方法だと思います。
🔍 第8章:飼い主が見るべき成分表示のポイント
ここは7章の流れで、読者が今すぐ実践できるチェックポイントを整理します。
① 原材料表示の最初の3つを見る
ペットフードの原材料は配合量が多い順に書かれているのがルールです。
最初の3つにメインの肉や魚がしっかり書かれているかを見るのが基本。
✅ 良い表記:「チキン、チキンミール、玄米…」(メインがはっきり)
⚠️ 注意表記:「穀類、肉副産物、油脂…」(曖昧で順序的にも穀類メイン)
② 「肉副産物」「家禽ミール」等の曖昧表記をチェック
「副産物」「ミール」という表記は、何の部位を使っているかが分からないケースがあります。
全てが悪いわけではありませんが、ヒューマングレードを謳うフードは具体的な部位名を書いていることが多いです。
③ 着色料の有無をチェック
第7章で書いた通り、黄色4号・赤色40号などのタール色素は海外で自主規制対象になっています。
ペットフードの粒は本来茶色〜ベージュです。
鮮やかなオレンジ・赤・緑が混じっているフードは、裏面で着色料の有無を一度確認してください。
④ 製造国と原料調達国を分けて見る
「製造国=最終加工地」と「原料調達国=肉や穀物の出所」は別物です。
両方が明記されているフードは、製造方針への自信があると言えます。
⑤ 賞味期限と袋のサイズ
開封後、酸化が早いフードは1ヶ月程度で劣化します。
小型犬なら1ヶ月で食べきれるサイズを選ぶのが基本。
大袋でコスパを取ると、最後の方が酸化臭で食いつきが落ちることがあります。
📝 まとめ|9年やってきて思うこと
結論を再掲
(ニュートロ社の姉妹ブランド)
+ 時々 PETKIND
(カナダ製グレインフリー)
これが、うちの9年が辿り着いた答えです。
ドッグフード選びの優先順位(個人的な順番)
- 食いつき(食べてくれないと話にならない)
- 体調の安定(うんち・涙やけ・皮膚・毛艶)
- 歯への配慮(カリカリ主体で噛む回数を確保/9年検診で歯石OK実績)
- 原材料の透明性(曖昧表記が少ない)
- 長期コスト(毎日のことなので無理ない価格)
- 入手のしやすさ(切らさない安心感)
おまけの大事なルール:缶詰やトッピングは「ご褒美ポジション」を崩さない
(前の子で「グルメ化してカリカリ食べなくなった」失敗あり)
試して合わなかったフードの扱い
「うちが合わなかったフード」は、他の犬には合うかもしれません。
本記事の食べなかった3銘柄は、あくまでうちの子の個体差での結果。
小型犬・トイプードルの一例として読んでいただければ。
📊 試した・検討した12銘柄まとめ表
| 銘柄 | 評価 | 一言コメント |
|---|---|---|
| シュプレモ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | メイン9年継続中 |
| ワイルドレシピ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | シュプレモと混ぜて常用 |
| PETKIND | ⭐⭐⭐⭐ | 時々混ぜる、カナダ製グレインフリー |
| ナチュラルチョイス | ⭐⭐⭐⭐ | シニア期に追加(ニュートロ姉妹) |
| アカナ | ⭐⭐⭐ | 食いつき◎・高すぎでリピ無理 |
| オリジン | ⭐⭐⭐ | 食いつき◎・高すぎでリピ無理 |
| BLUE | ⭐⭐⭐ | 食べたが入手困難で離脱 |
| モグワン | ⭐⭐ | 単発購入で試す・リピなし |
| ファーストチョイス | ⭐ | 吐き出された(個体差) |
| サイエンス・ダイエット 小粒 | ⭐ | 食べなかった(個体差) |
| プロマネージ | ⭐ | 食べなかった(個体差) |
| アイムス | ― | 未試食・周囲評判で見送り |
❓ FAQ|よくある質問
Q1. シュプレモとワイルドレシピを混ぜるのは栄養バランス的に大丈夫?
どちらもニュートロ社の総合栄養食(AAFCO基準準拠)ですので、それぞれ単独で必要栄養を満たしています。
混ぜることで偏りが出る心配は基本的にありません。
ただし1日の総量は増やさず、半々で配分するのが鉄則。
Q2. PETKIND を毎日にしないのはなぜ?
PETKIND は高タンパクで栄養密度が高いため、毎日大量だとカロリーオーバーになりやすいです。
うちは「メインの2〜3割をPETKINDに置き換える」程度で運用しています。
Q3. シニア用に切り替えるタイミングは?
うちは8歳のタイミングで切り替えました。
犬種・体格・運動量で変わりますが、7〜8歳がひとつの目安として一般的に語られています。
切り替えは1〜2週間かけて徐々に。
Q4. プレミアムフード(アカナ・オリジン)は本当に必要?
「絶対必要」ではないと思っています。
毎日続けられる範囲のフードで、体調が安定しているなら、それが一番。
プレミアムは「特別な日のご褒美」「療養食的に短期使う」等の使い方でも十分価値があります。
Q5. 缶詰を毎日あげちゃダメ?
ダメではないですが、うちは2つの理由でご褒美用に留めています。
①歯のため:カリカリは硬くて噛む回数が増え、唾液分泌で口内が洗われる傾向があると言われています。3歳以上の犬の約8割が歯周病またはその予備軍というデータもあり、歯周病は心臓病1.7倍・腎臓病3.5倍のリスクと言われています。うちは9年カリカリ主体で定期検診でも「歯石は大丈夫」と言われています。
②グルメ化防止:前に飼っていた子で、缶詰やトッピングを頻繁にあげていたらカリカリを食べなくなった経験があります。一度嗜好性の高いものに慣れると戻すのが大変です。
ただし、カリカリだけで歯周病予防が完結するわけではありません。獣医師さんも「ドライフード+歯磨き併用がベスト」と言われます。缶詰を主食にする場合は、歯磨きの頻度を上げるなど、歯石対策・栄養バランスを獣医師さんと相談してください。
Q6. 歯磨きが上手くできない/嫌がる子はどうしたらいい?
うちも歯ブラシは嫌がる派で、毎日完璧にはできていません。
落としどころとして使っているのが、指にはめるタイプの「指サック型歯ブラシ(フィンガーブラシ)」。
指の感覚に近いので、歯ブラシより嫌がりにくく、続けやすいです。
「毎日完璧」を目指して挫折するより、「週2〜3回でも指サック型で続ける」方が、長い目で見ると効きます。
🐩 最後に
ドッグフードは1日2食 × 365日 × 何年も続く、犬の人生で一番の影響要因です。
「うちの子が食べる・体調が安定する・無理なく続けられる」の3つが揃うフードを見つけられたら、それが正解だと思います。
この記事が、迷っている飼い主さんの判断材料の1つになれば嬉しいです。
うちは9歳のシニア期に入りました。
これから先、介護用品やシニア向けケアの記事も書いていく予定です。
よかったらまた見にきてください。
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※紹介内容は個人の経験に基づくもので、効果・効能を保証するものではありません
※体調の変化や持病については、必ず動物病院・主治医にご相談ください